MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.60 『まちがいだらけ 日本人のストレッチ』から学ぶ、本当に体を良くするストレッチとは

『まちがいだらけ 日本人のストレッチ』から学ぶ、本当に体を良くするストレッチとは

こんにちは。
自律神経専門整体GREENです。

整体の仕事をしていると、よく患者さんからこんな質問を受けます。

「ストレッチってした方がいいんですよね?」

もちろん、体を整えるためにストレッチはとても大切です。
しかし実際には、多くの人が“間違ったストレッチ”をしているというのも事実です。

今回紹介する本は、トレーナーとして多くのトップアスリートを指導している
**森本貴義さんの『まちがいだらけ 日本人のストレッチ』**という本です。

この本を読むと、今まで当たり前だと思っていたストレッチの常識が、大きく変わるかもしれません。

まず、この本の中で一番印象的だったのは、

「日本人はストレッチをやりすぎている」

という考え方です。

一般的には、体が硬いと「もっと伸ばさないといけない」と思いがちです。
開脚を頑張る、前屈を深くする、痛いところまで伸ばす。

しかし実は、ここに大きな落とし穴があります。

人間の体は、ただ筋肉が硬いから動かないわけではありません。
体を守るために“あえて硬くしている”ことが多いのです。

例えば、骨盤が不安定だったり、体幹が弱かったりすると、
体はケガを防ぐために筋肉を緊張させます。

つまり、原因が安定性の問題なのに、
表面の筋肉ばかりを伸ばしても根本的な解決にはならないのです。

これは整体の現場でも本当に多く見られます。

腰痛の方が一生懸命ハムストリングを伸ばしていたり、
肩こりの方が首を強くストレッチしていたりします。

しかし、実際に体を触ってみると、
問題はそこではなく、体幹の弱さや姿勢の崩れだったりします。

つまり、体が硬いのは結果であって、原因ではないことが多いのです。

もう一つこの本で印象的だったのは、
**「ストレッチは長くやればいいわけではない」**という考え方です。

日本では、30秒伸ばす、1分伸ばす、という指導をよく見かけます。
しかし森本さんは、必要以上に長いストレッチは逆効果になることもあると言います。

筋肉を長時間引き伸ばすと、筋力が一時的に低下してしまうことがあります。
その結果、スポーツのパフォーマンスが落ちたり、ケガのリスクが上がることもあるのです。

特にスポーツ前の強いストレッチは注意が必要です。

最近では、スポーツ前は「動きながら体を温める」
ダイナミックストレッチが主流になっています。

体は、本来「動きの中」で柔らかくなるものです。

整体の現場でも、ストレッチだけで体を変えることはほとんどありません。
むしろ、

・体幹を安定させる
・呼吸を整える
・正しい動きを取り戻す

こうしたことを行うことで、自然と体の可動域が広がることが多いのです。

また、この本では日本人特有の体の特徴にも触れられています。

日本人は欧米人に比べて、

・骨盤が後傾しやすい
・股関節が使いにくい
・猫背になりやすい

という特徴があります。

そのため、単純に海外のストレッチ方法を真似するだけでは、
かえって体を痛めてしまうこともあります。

大切なのは、「とにかく伸ばすこと」ではなく、
体を正しく使える状態を作ることです。

ストレッチは、そのための手段の一つにすぎません。

整体をしていて感じるのは、
体が本当に変わる人は、頑張りすぎない人です。

無理に伸ばすのではなく、
体の声を聞きながら少しずつ整えていく。

すると、気がついたときに
「前より体が軽い」
「痛みが減っている」

という変化が起きてきます。

もし今、頑張ってストレッチしているのに体が変わらないと感じている方がいたら、
もしかするとやり方を少し見直すタイミングかもしれません。

体は、無理に変えるものではなく、
正しく整えれば自然と変わっていくものです。

ストレッチを「たくさんやること」よりも、
「正しく体を使えること」。

この視点を持つだけで、体との付き合い方は大きく変わってくると思います。

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